妊娠して一番気づかされたことは、元気に生まれて大病をすることなく今まで生きてこれたことが、いかに恵まれていることか、ということです。産科女医である宋美玄さん著の本書の中でも書かれていましたが、昔に比べて死産する可能性は減ってきたものの、今もある一定の率で流産する人たちもたくさんいて、命がけで出産されるケースもある。周りが大丈夫だから安産が当たり前なんてことはなく、紹介されているケースのすべてが他人事ではないと感じました。10ヶ月間お腹の中で大切に育て、出産後さらに子育てという大仕事をこなす母親の尽力に気づかされました。
また、妊娠においてもう1つ気づいたこと。それはこの本にも書かれてましたが、「幸せの形は人それぞれ」ということです。子どもがほしいと思っても簡単にできるものではなく、それを無神経に傷つけるようなことは決して発してはいけないということ。妊娠した今も、子どもはあと何人ほしいかと聞かれたりしますが、いろいろ試行錯誤頑張ってようやく1人目を授かった今、そんなことは考えられないのが正直な所です。結婚もそうですが、妊娠も人によってさまざまなケースがあるので安易に自分の考えや事例を他人に押し付けるようなことはタブーだと肝に銘じてたいです。