今日は夜と霧を課題本とした読書会に行きました。夜と霧は精神科医である著者がアウシュビッツ収容所などナチスの強制収容所に収容されいた体験を綴った作品です。収容所での囚人の精神状態を客観的に書き、これほどまでに残酷で救いのない状況でありながらも、こんなに気高く生きることができるのかと感動を通り越えた衝撃がありました。
苦しい時や悲しい時は、一体自分は何のために生きてるんだ?と考えてしまいますが、著者曰く、
"人生というのは結局、人生の意味の問題に正しく答えること、人生が各人に課する使命を果たすこと、日々の務めを行うことに対する責任を担うことに他ならないのである。"まさに、その時々に与えられた状況を全うすることが生きる意味なのであることを著者は教えてくれている。
読書会ではこの著者が経験した困難とは比にならないとは言え、それぞれが経験した困難や悩んだことについて議論が及び、辛いことを乗り越えると、次にまた困難が立ちはだかっても、あの時大丈夫だったからきっと今回も何とかなる…と思えるようになり、だんだん乗り越えられる幅が広がり、自由度が高まる気がする。
著者の言うとおり、この世界の何もかも神以外に恐れる必要はないのかもしれない…
生きてる間、できれば辛いことは避けてとおりたいけど、本当は苦しかったり耐え難い経験が人生を豊かに、自分を深みのある人間にしてくれるのかも、、と思いました。
生涯、何かあった時に開きたいと思うこの本に出会えたことに感謝します☆