教会のベルが鳴り響き、イスラム教のアザーンが聴こえ、一歩外へ出るとユダヤの正装姿の人が行き交う不思議な街、エルサレム。クリスマスに聖地にいる機会なんて二度とないかもしれない!と思いキリスト教巡礼者に混じってキリストが生誕した街ベツレヘムを訪れました。ベツレヘムはパレスチナ自治区なのでアラブ街の東エルサレムから乗り合いバスに乗車。イスラエルとパレスチナのチェックポイントで降ろされ、気合い入れてチェックに臨んだにもかかわらず、セキュリティは超テキトーでした…徴兵制で任務についてると思われる若い女子がアーミー服姿でキャッキャ騒いでるだけでした。
タクシーに乗ってようやく目的地、イエス様が生誕した聖誕教会へ!世界中からメディアや巡礼者が一同に集結して中はごった返してました。聖誕の場所である地下洞窟には入るにはかなり並ぶものの、中では一瞬しか見れず。。でもその場所に手を置いた瞬間、丹田のあたりがポッと温もる感触を味わいました。気のせいかもしれませんが(笑)
外に出ると巡礼者の人々が歌って踊ってお祭り騒ぎ。いろんな人種の人たちが輪になって祝う様子から、世界中の人たちがみんなこんな風に歌って踊っていられたらな…なんて感じました。。
教会も周りもキリスト教で溢れてるものの、そこはパレスチナ自治区。隣でイスラム教のアザーンが流れ出したり、街ゆく人はみんなアラブ人。服装はイスラムで、色づかいはクリスマス!という宗教MIXファッションの女子にはビックリ。アラブ人たちから威勢のいいメリークリスマス!を何度も聞き、何でもアリな様子。必ずしもアラブ=イスラムではないらしいということがわかりました。
パレスチナに入る時は簡単でしたが、イスラエルに帰る時はツッコミが入りました。チェックポイントで、"君はなぜ、イスラエルの入国印がパスポートにないのだ!?"から始まり、シリアスな様子。(イスラエルに到着した時、入国スタンプがパスポートに押されると今後そのパスポートを持ってイスラエルと仲が悪いアラブ諸国に行けなくなるので私は別紙に押してもらってたのです。)やましい者でないことを理解してもらって無事イスラエルへ戻りました。
聖誕の地の次はイエスが十字架にかけられて処されたゴルゴタの丘、聖墳墓教会へ足を運びました。イエスの墓の前の礼拝堂から光が差し込み、とても不思議な空気に包まれていました。ちょうどミサが始まり、パイプオルガンの音楽とキャンドルの煙と香り、賛美歌の歌声と光が重なり合って、感動し自然と涙が溢れ出てしまいました…
イスラエル、まだ来てから一日しか経ってないですが何ヶ国も一気に旅してる感覚で、その分わけがわからないことや混乱することもありますが濃厚な時間を過ごさせていただいてます。