今日は”最悪期まであと2年!次なる大恐慌”の刊行記念、神田昌典さんの講演会に行ってきました。
神田さんのお話からはイマジネーションを掻き立てられ、今、この時代に生まれてきた自分の使命について考えさせられました
まず、日本のゆくえについては、今後2020年までは悪くないものの、それ行こうは少子化により人口減少、イノベーションの波ももう盛り上がらず、良くなる兆しは一つもない
ということで、本の中で”
もっとも、国も人もいずれは死んでしまう”といった、くら〜いことが書かれているのですが、これまでの時代を振り返ると歴史は70年周期で繰り返されていることがわかるとのことで、その周期を春夏秋冬に分けてお話されました↓
冬の時代(1945年〜1962年)は”創る人”、理想家であり、強い意志をもつ起業家が活躍する時代で、松下幸之助さんや本田宗一郎さんなど日本を”世界の一流国にまで引き挙げたヒーローの集団”が牽引。
春の時代(1963年〜1979年)は”拡げる人”の時代。原動力は創造者の意思を引き継ぐ実業家タイプで、経営体制や流通体制を整える実務能力がある人物が活躍し、ソニーの大賀典雄さん、セブンイレブンの鈴木敏文さんなどを挙げられてました。
夏の時代(1980年〜1997年)は”良くする人”の時代。智恵のある管理者タイプが原動力となり、団塊の世代、その前後の世代が動かした時期で大前研一さんや糸井重里さんが活躍。
秋の時代(1998年〜2014年)は”考える人”の時代。収穫の時期、ということで実ったものもあれば、枯れるものあり。もうモノも溢れてしまって、やることがない!とこまで行った状態なので、既成のものを壊していく時代が最初の前半の1998年から2006年までに起こり、ホリエモンや村上世彰さんといった方たちが賑わした時代。後半の2007年〜はどういう時代か?というと、新しい価値観を見いだす時代とのこと。
神田さんは、今、日本だけを考えていては良い兆しはないけれど、見方を変えると、今後成長が著しいアジアを通じて日本が貢献できることはたくさんあるし、これまでにない程の機会に満ち溢れているとおっしゃっていました。新たなドアを開くのか、それとも今までの価値にしがみついてドアを開けずに日本が堕ちていくのを選ぶか、非常に重要な時期にきているというメッセージが心に響きました
親の世代である団塊の人たちは、きっと子供たちの世代にモノに困らない裕福な生活を与えたいということでがんばって働いて時代を築いてこられて、実際その通り日本は敗戦国にも関わらず経済大国となり、モノに溢れる国が築かれた。でも実際それで日本人はハッピーな生活を送っているか?というと、ハッピーな人もいる反面、毎年3万人以上が自殺をしているような病んだ国になってしまっている。神田さんもそれについては、毎年爆弾が落ちてきて人が死んでいっているようなものとおっしゃっていて、健全な国ではなく問題もたくさん抱えているのが現状。それを自分たちが次の世代にどうバトンタッチしていきたいか?と考えると、神田さんがおっしゃるように新しい価値観をつくりだし、世界でも”やっぱり日本はカッコイイ
”って誇れる国を継承していきたいと思います
アジアの中で先に成熟したからこそ伝えられることがあり、メンタルの部分でも満たされた大人な国になっていきたい、決して老人の国ではなく、、と感じました
神田さんの今日の講演は、歴史の流れの中で今自分はどういうポジションに立っているのかということや、世界の中で今後どういう役割を果たしていきたいのか、子供たちの世代に何を引き継いでいきたいか、といった大切なことをたくさん考える良い機会となりました