昨日のNHK首都圏スペシャルでは”卵子老化”をテーマに、女性だけでなく男性も年齢と共に妊娠が難しくなるにもかかわらず、それについて知らない人たちが多く、日本でも教育する必要性があるのではないかという議論がされていました。
私自身、妊娠を真剣に望むようになって初めて知ったことがたくさんあり、婦人科でも妊娠が難しい年齢になって初めて通い始めている人たちが多いことを知り、理想と現実のギャップを感じざるを得ませんでした。
”不妊治療”というと何か特別な病気みたいでネガティブな言葉に聞こえますが、実際取り組んでる人の多くは、検査しても特に問題はないけれど、妊娠に至らないケース。男性の協力も欠かせませんが、やはり女性の方が通院する回数が多く、周期に合わせて指定された日に通院しないといけないので仕事の調整も必要になり、負担が増えることも。”妊娠したので通院してきます!”と言うようなテンションで、”不妊治療のため通院してきます!”とは、なかなか言い難いのが現実。仕事との両立も壁になり、また治療が進むと精神的、肉体的、経済的な負担も強いられてしまう。日本ではまだまだ不妊治療への制度が不十分だと感じました。
それでも最近では、爆笑問題の太田さんの奥さんやタレントの東尾理子さん、モデルの田波涼子さん等、不妊治療を受けたことを公に語ってらっしゃる方々も出て、”赤ちゃんがほしい”という妊娠を望む人向けの雑誌もあり、取り組みやすい雰囲気になりつつある気がします。
男女関わらず妊娠についての正しい知識を早いうちから身につけ、妊娠を望む人たちにとってより負担の少ない環境が整うことを願います。