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「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」Review

グサッと突き刺さるタイトルの山田詠美さんの新刊。「愛する人の死」をテーマに書かれた作品で、著者の言う「愛する人」とは「今ある自分の一部分を確実に形作って来た人」のこと。そんな人の死は想像しただけで涙が出そうなくらい怖い。でも今ここにある幸せもある日突然何かが起こって奈落の底に突き落とされてしまうかわからない脆弱さを本書で感じさせられた。「愛する人」ができるということは、すなわちそれを失う恐怖とも闘っていかなければならない。でもそういう存在があるからこそ自暴自棄にならずに生きていられるのかもしれない。

本の中で「人を賢くするのって、絶対に人生経験の数なんかじゃないと思う。それは、他人ごとをいかに自分ごととして置き替えられるかどうかの能力に掛かっているのではないか」という言葉が印象に残りました。自分一人の人生で経験できることは限られているけれど、本や映画やニュースやたわいない会話から日々いくらでも他人ごとを自分のこととして考えるきっかけに溢れている。2年前の東日本大震災にしても、犠牲者2万人という数字だけはわからないけれど、2万人分のストーリーがあり、その人たちを愛していた人たちはその何倍も存在していたに違いない。そう思うと1つ1つの出来事やニュースもまた違って見えてくる気がします。

本書にも出てきた映画”アメリカン・ビューティー”のフレーズにもある通り、「今日という日が残りの人生の最初の一日。」
愛する人も自分もそのうち必ず死ぬという事実がある中で、「今」という時間の大切さを考えさせられた本でした。
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